google.com, pub-4875560181073027, DIRECT, f08c47fec0942fa0 郵便ポストとおばあちゃん - 耳から広がる世界

郵便ポストとおばあちゃん

日記

今日は暖かかったので外で本を読むことにしました。

私は乗りもの移動が苦手です。バスも電車も駅も苦手です。

閉じられた空間に人といるのが、、、

バクバク動悸がして目を開けていられなくて頭が痛くなります。

広場恐怖というそうです。

それでもちょっと離れたところに行くには仕方ありません。

それなのになぜ?と思う方もいるかもしれません。

大晦日から昨日までずっと部屋にこもりきりでした。

お正月を静かに過ごしたいと思っていたので、それは達成できました。

週明けに作業所に行くので(やっぱり閉じられた空間なので大変なんです)その前に慣れておかなければマズいと思っていました。

昨日、読書感想文でも書いたのですが、逃げていてもやってくるからです。

決意と勇気がいります。(思い出すとやっぱり苦しくなります)。

私の住むところはバスが20分に1本の、ちょっと不便なところにあります。

時間を調整して部屋を出ました。

バス停のすぐそばにある郵便ポストに昨日読み終えた本を投函しました。

それを私より小柄なおばあさんが不思議そうに見ていました。

「あれは特別な袋なの?」と声を掛けられました。

もしかしたら何か怒られるようなことをしたのかなと、ドキっとしました。

「図書館から借りた本を返却したんです」と返事をしました。

お年をめされていたので少し大きな声で話しました。

「図書館に行くとそういうサービスが受けられるの?」と聞かれ、返事をするまで少し時間がかかりました。

私は戸惑いながら「はい」と答えました。。

本当は図書館まで行けない障害者向けの配送サービスだからです。

でも精神疾患なので受けられるサービスなんですとは、どうしても言えませんでした。

バス停に並んでいる人たちに聞かれるのが怖かったからです。

「はい」と言ったあとうしろめたくて、おばあさんの目を見ることができませんでした。

たぶん、おばあさんは図書館に行って聞くと思います。

そしてそのサービスが受けられないと言われると思います。

混乱して困りはてると思います。悲しい思いをするかもしれません。

残酷なことをしてしまいました。最低な人間だと思いました。

同じバスに乗っている間、ちらっとおばあさんを見ると背中を丸めてシルバーシートに座っていました。

小さな背中でした。「ちゃんと説明しないと」。

でも声が出ない。こころが苦しくて謝り続けました。

自分を嫌いになりました。とってもとっても。

結局私はおばあさんに本当のことを伝えられませんでした。

本を何度も読んで、それでも頭に入りません。

私はどうすればよかったのでしょうか。

答えはわかっているのに自分の弱さを優先してしまいました。

ごめんなさい。ごめんなさい。。

次に会うことができたらちゃんと説明させてください。

私はずるい人です。

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